今日は「坂の上の雲」

かつ

2010年01月14日 09:44

昨日は「龍馬伝」について書きました。
歴史ドラマつながりで、今日は「坂の上の雲」について
書こうと思います。

子供の頃はチャンネル権がなくて、家には当然一台しか
テレビがありませんでしたから、父親につきあって
よく時代劇を見てました。
(でも、あまり意味が分からないものも多かった。
「死して屍拾うものなし」は何かの呪文だと思っていた。)

その反動か、大人になってからは大河ドラマから
離れてしまっていました。
今思えば、もったいないことをしました。

坂の上の雲、すごいお金と時間がかかってます。
ほんの1シーンのために、とても有名な役者さんが出ていて、
贅沢この上なし。

特に印象に残ったシーンは、
秋山兄弟の父が息子たちに言うセリフ。

「古今東西の偉人は親が立派じゃなかった。
食うだけは食わす。あとは自分たちで何とかおし。」
(細かい言い回しは違うと思います。すいません。)

親が立派で、しかも子供たちの将来のレールを親自身が
敷いてしまうと、将来子供たちはそのレールのために
大変なプレッシャーを味わいます。

敷かれたレールが自分に向いていないと思っても、
そこから飛び出すのは至難の業でしょう。

その点、親があんまり立派じゃないと、
子供たちは経済的な苦労を味わうでしょうが、
進路についてはまったくの自由です。

どちらがいいというわけではないのですが、
私のように、親があんまり立派じゃなかった人間には
励ましになるセリフでした。

もちろん親には感謝しています。
生んで育ててもらいました。
でも裕福な家じゃないことを恨んだこともあったんです。
今では、そのおかげで自立心が養われたと思っています。

ただ、秋山兄弟があれだけ立身出世できたのは、
本人たちの努力と、明治という時代性がうまくマッチしたから。
明治には、努力すれば何にでもなれるという時代の空気が
あったように思います。

時代のせいにはしたくありませんが、
生活保護世帯の子供が、大人になって生活保護を受ける
負の連鎖が起きている現代。
教育にお金がかかりすぎるのは大きな問題です。

努力が必ず報われる社会にするために、
何が必要なのでしょうか?

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