市場を的確に把握する市場調査法

かつ

2010年02月16日 10:03

早速ですが、質問です。

他人のたばこの煙を吸ってしまう受動喫煙について、
厚生労働省の有識者検討会は、
「受動喫煙の有害性は明確になっている」としています。
あなたは、職場の受動喫煙防止を事業主の義務とすることに賛成ですか。

実はこの質問、とても問題がある尋ね方なんです。

昨日、プロジェクト8主催のセミナー、
「市場を的確に把握する市場調査法」に参加してきたのですが、
講師の静岡県立大学経営情報学部 山浦一保先生に教えて頂いた
「問題のある尋ね方」を参考に、自分でも作ってみました。

どこに問題があると思いますか?
(昨日まで自分も知らなかったのに、知った途端、天狗の私。)

実は、これは「威圧暗示効果」というもので、
専門家がこう言ったとか、みんなこう言ってるとかいう情報を
わざと織り込むことで、回答者を誘導しているのですって。

確かに、お偉い方が「有害」とおっしゃってるものを
「反対」とは答えづらいですよね。

しかも、「賛成ですか。」としか聞いていないですから、
つい、つられて賛成と答える可能性もあります。
(これは「黙従効果」と言うそうです。)

この他にも、アンケートを取る際に、陥りがちな態度について
いろいろ教えて頂きました。
とても中身の濃い内容でした。

市場調査の鉄則は、先入観や囚われを排することだそうです。
自分の商品・サービスに思い入れが強すぎると、
「こんなこと言う人おらへんやろ。」(山浦先生談)
と考えて、ネガティブな選択肢を外してしまいがちですが、
これが一番いけないのだそうです。

いかに自分を客観視できるか。
中立性を保てるか。

難しいですね。でも頑張ります。

因みに受動喫煙については、
うーん、非喫煙者の私でも義務はやりすぎかな、って思います。

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