風に吹かれて Blowin' In The Wind

かつ

2012年03月24日 20:37



今日は約一ヵ月半振りのお休みが取れましたので、
お墓参りに行ってきました。
お彼岸をちょっと過ぎてしまったけれど、
他にも結構お参りされている方がいらっしゃいました。

写真は去年もこの時期にアップした、
三方原霊園の満開のモクレン。
今年も綺麗に咲きましたね。

昨晩は本当に久しぶりに、目覚ましをかけずに寝ました。
いつもは朝4時半頃目が覚めるのですが、
今朝は気付いたのが朝9時。
(しかも二度寝して、次に目覚めたのが12時半(笑)。)
ゆっくり休めました。

起きてすぐにテレビをつけたら、ちょうどNHKのカーネーション。
ものすごく歯抜けにしか観ていないのに、
毎度感動するのはなぜでしょうか。

今日は主人公の糸子さんが、
病院内でファッションショーを開いていました。
タイトルは「奇跡」。

トリの女性は末期がんで、多分余命いくばくもないのでしょう。
それでも笑顔で「私は幸せになります。」と宣言されていました。
強がりでも何でもなく、残されたわずかな日々を、大切に生きて、
大好きな子供たちと夫と一緒に、幸せになりますと。

前にも何度も書きましたが、私の父は末期の食道がんで、
発見された時にはもう、手の施しようのないほど、
ガンが進行していました。

私は19歳で家出して、以来8年間父とは断絶状態。
ガンで入院したことを伯父に知らされて、
迷いながら父と再会したのです。

最後に父と過ごした40日間、
何度も「ガンだよ」と告知したい衝動に駆られ、
でもそれは、「もう死んじゃうんだよ」という言葉と
同義のように感じられて、どうしてもできなかった。

今でも思うのです。告知したら何か変わっただろうか、と。
カーネーションの末期がんの女性のように、
残された日々を幸せに生きられただろうか、と。

父が亡くなってから、同じ病室に入院されていた男性に、
「お父さん、気付いてたよ。」と言われました。
父は自分がガンだと気付きながら、
それを隠す私の気持ちを慮って、
知らないふりを続けていたんだろうか。
そう思うと、涙が止まりませんでした。

父が亡くなって今年で16年になりますが、
答えはまだ出ていませんし、これからも一生出ないと思います。
今日お墓参りをしながら、父に問いかけました。
「お父さん、幸せだった?」

その答えは 風に吹かれて 誰にもつかめない




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