「女性たちの貧困」を観て

かつ

2014年04月29日 16:41

4月27日(日)に放映されたNHKスペシャル
「調査報告女性たちの貧困~”新たな連鎖”の衝撃~」、
ご覧になった方も多いかと思います。
(番組HPはこちら↓)
http://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/0427/index.html

離婚など、様々な理由でシングルマザーになった女性が、
なかなか正規の仕事に就けず、ダブルワーク、トリプルワークを
せざるを得ない状態に陥っている現状。
そして、その子どもたちに貧困の連鎖が起きていること等が
衝撃的に伝えられていました。

ネットカフェで寝泊まりする女子中学生、
大学を出たもののアルバイトしか職がなく、
奨学金の返済に追われる若い女性、
まさに「あしたが見えない」状態です。

「離婚しなければいい」という方もいらっしゃるかもしれないし、
「自己責任だ」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれません。
でも私には、とても他人事とは思えないんです。

昔は親戚や地域がセーフティーネットになっていましたが、
現代はそのセーフティーネットがなくなってしまい、
ちょっとしたことですぐに貧困状態に陥ってしまいます。
親兄弟のいない私が今こうやって食べていけているのは、
たくさんのラッキー(健康だったこと、仕事に恵まれたこと、
素晴らしい上司や同僚に出会えたこと等々。)や偶然の積み重ね。
逆に言えば、私だって貧困状態に陥っていたかもしれないし、
今後どうなるかだって、誰にもわかりません。

そして何より、その貧困が子どもや孫の代に連鎖していくこと。
貧しくて教育を受けさせられない→正規の仕事に就けない
→貧困に陥る→子どもに教育を受けさせられない。
この悪循環を何とかしなければ、いつまでたっても問題は解決しません。

今貧困状態に陥っている女性を支援すること、
そしてその子どもたちに教育を受けさせること、
個人の力では難しい部分は行政に訴えていきたいし、
自分にできることはどんどん実行していきたい。
今女性に求められているのは、「自分でしっかり稼ぐ力」です。

起業支援や再就職支援、職業能力の向上、
中高生へのキャリア教育、マネー教育。
女性の経済的自立を応援する仕事に、これからも力を注ぎます。

暗い話で恐縮ですが、私の母は経済的に自立していなかったがために
DV夫(つまり私の父)から逃れられず、自ら死を選びました。
同じような境遇の女性を一人でも多く救うことが、
私のライフワークです。
テレビ番組を観ながら、誓いを新たにしました。










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