批判で終わらせないために
今日は、育児休業取得前の若手女性社員さんを対象に、
セミナーをしてきました。
結婚・出産しても会社を辞めないで、仕事と家事育児を
両立していく心構えを持とうというセミナーです。
女性活用は、政府の成長戦略の一丁目一番地。
この事業も静岡県の委託事業になっています。
でも、こういった国をあげての流れに、
水をさす出来事がありました。
いわゆる、セクハラヤジ問題です。
発言した人物を特定することも大切かもしれませんが、
本当に大切なのは、この問題を一過性の事件に
終わらせることなく、日本社会の抱える
「女性を男性よりも一段低く見る風潮」を改めること。
そのためには何をすべきか、全員が当事者意識を持って考えること。
そして、同時に女性一人一人が意識を変えていくことだと
私は考えます。
女性だからといって差別するのはおかしいですが、
女性だからといって逆に優遇するのもおかしい。
女性自身が「私に任せてくれれば、結果を出します。」
と自信を持って言えるよう、意識を変えなくちゃいけない。
「私にはそんな能力はないから。」とか、自分の力を必要以上に
低く見る傾向を、変えなければいけないと思うのです。
ヤジを飛ばしたとされる議員は、そのヤジがセクハラに
あたると思っていなかったといいます。
「女性を男性よりも一段低く見る風潮」は、
男性、女性問わず、まるで水のように身体に染み込んでいて、
ちょっとやそっとのことでは、追い出すことができません。
(偉そうに書いている私だって、例えば周りを見ないで割り込んでくる
車の運転手が年配の女性だったりすると、
「これだからおばさんは!」なんて思ったりする。
私も同じおばさんなのに。)
昔、塾講師をしていた頃、教室長会議というのが
毎週あって、教室長だった私は会議の前日の
教室内会議で、生意気にもこんなことを言ってました。
「批判だけなら誰でもできる。
批判するなら、必ず対案を出してほしい。
対案のない批判は、単なる愚痴だと思うよ。」
今回の問題も、ただ批判するだけでなく、
「じゃあ、私には何ができるだろう。」って、
真剣に考えなくちゃいけない。
釈然としない記者会見を見ながら、そう強く感じました。
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