神は細部に宿る(山本二三展)

かつ

2014年08月16日 17:26



こんにちは
先日、夕方のローカル局のニュースを観ていたら、
「山本二三展」が紹介されてました。
ご存じ、「天空の城ラピュタ」や、「火垂るの墓」、
「もののけ姫」などの背景を手掛けた方です。

ニュースではこんなことを言ってました。
「映画中でその背景が映るのは、長くて3秒です。
その3秒のために、これだけ緻密な絵を描いているんです。」

へ~、ロマンティックだわ~観てみたいな~。

ということで、静岡での個別相談の合間を縫って、
行って参りました!静岡市立美術館へ!

夏休み期間中、しかもお盆休みということで、
美術館は激混み
一列になって、国会の牛歩戦術みたいになってました(笑)。
さすがジブリ、お子さんにも大人気ですね。

今までアニメの背景画に興味はありませんでしたが、
(というか、背景画を描く専門家がいることも知らなかった)
わずか3秒のために、ものすごい労力をかけて
緻密に描くんですね~。まさに、「神は細部に宿る」。
日本人の職人技に、思わず感嘆
日本のアニメーションの評価が高いのは、
こういう職人に支えられているからなんですね~。

しかも、あくまで背景画ですから、主張しすぎてもいけない。
登場人物やストーリーを引き立てるための背景画。
こういうのも日本人っぽくて好きだなぁ。
火垂るの墓なんて、背景だけ観ても切なくなります。

それにそれに、写真と見違えるほどの緻密さなのに、
「何処かにありそうで、何処にもない」景色なんですよ。
あんな風景が頭の中にあるなんて、やっぱ天才だ
雲なんて、本当の雲より雲っぽいし(笑)。
(ファンの間では、「二三雲」って言うそうな。)

とにかく、とても良い展示でした。
ただ、とっても混んでいるので、夏休みが終わってからの
観賞をお勧めします。展示は9月23日までだそうです。

ジブリ作品はストーリーも登場人物も素敵ですが、
こういう背景画に支えられて、より奥深い作品に
なっているんですよね。
私もそういう、縁の下の力持ち的な仕事がしたいなぁ。
ふとそんなことを考えた、真夏の午後でした。





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