支部の勉強会に参加して

かつ

2014年09月13日 16:28



先日、社会保険労務士会浜松支部の主催する
労災の勉強会に参加してきました。

この勉強会は「経験交流会」となっていて、
経験豊かなベテラン社労士の先生が、
私のように、比較的登録年度の新しい社労士に
ご自分の経験や知識を伝授してくれるというもの。

士業は自分の顧問先の情報しか原則持っていませんから、
他の情報は本や役所から得る以外、方法がありません。
同業の先生に、「ねえ、これってどう思う?」と聞くことは、
そりゃあ無いとは言いませんが、個人情報でもありますし、
根掘り葉掘り聞けないというのが現実なのです。

ですから、こういった勉強会は本当に貴重。
この日も難しい「脳・心臓疾患・精神疾患」の労災認定の
仕組みについて、しっかり確認することができました。

この日講師を務めてくださった先輩社労士の先生は、
このように仰っていました。
「以前は同じ社労士と仕事の話をするのが嫌だった。
だって、お互い競合しているわけだし。
でもこの年齢になると、自分の持っている経験や
知識をどんどん出して、社労士全体のレベルアップを
図った方が、結局は社労士全体の利益に繋がるんだと、
考えるようになったんですよ。」

こんなことも仰ってました。
「僕らがしっかり勉強して、顧問先に
『こういう労務管理をしないとダメですよ。』って言えるようになれば
お客さんもトラブルを避けられて助かるし、
そうなったら、『あれ?お宅の会社、社労士使ってないの?』
ってことになる。そうすれば社労士を入れる会社が増えて、
結果的にみんな嬉しい。
だから僕たちはもっと努力しないといけないし、
勉強しないといけない。」

以前にも書きましたが、私たちには目に見える仕入れがありません。
その代り、こういった勉強会に出たり、本を読んだりして
新しい情報を頭に入れることが、仕入れになるんです。

毎日の仕事に追われていると、つい勉強が疎かになったりします。
でもそういう仕事の仕方を続けていると、気付かないうちに
頭の中の在庫が古くなって、
結局いい仕事ができなくなっちゃうんですよね。

この日は新しい仕入れをするとともに、
大げさかもしれませんが、社会に求められる社労士って?
ということまで、深く考える機会を頂きました。
ご自分の知識や経験を惜しみなく後輩に伝えてくださった
講師の先生に、深く御礼申し上げます。
自分もこれからしっかり勉強して、いい仕事をして、
いつの日か後輩社労士さんに恩送りしていきたいと思います。




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