池上彰氏講演
こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!
今日は浜松アリーナで行われた、
池上彰氏の講演に行ってきました!
池上さんといえば、ご存知
「週刊こどもニュース」の、元お父さん。
今はフリージャーナリストとして、
様々なテレビ番組や新聞、雑誌等でご活躍です。
私も池上さんの分かりやすい解説と、
とにかく幅広い知識に圧倒され、
何冊も本を読みました。
日経新聞の大岡山通信も、
毎週楽しみにしています。
基調講演は、「日本は他国に比べて自由な国。
憲法というのは、権力者に対して『これだけは
守ってね!』ということを国民がいわば
押し付けるものだから、みんながもっと自分事として、
どういう国にしていきたいのか、幅広く活発に
(憲法の中身について)議論した方がいい。」
という内容でした。
面白かったのは後半。
これは主催者の工夫だと思うのですが、
当日の質問を投票形式にして、
最も得票率の高かったものから優先して聞くというもの。
質問は申込の段階で送るので、
私もメールで送っておきました。
そしたら、候補に挙がってたんですよ。
私の質問が
当然、自分の質問に投票しました(笑)。
で、見事当選しました。
「子どもたちにもっと政治に関心を持ってもらうために
私たちに何ができるでしょうか。」
池上さんのご意見はこうでした。
「シルバー民主主義という言葉がある。
投票率の高い高齢者の要望に沿った政治を、
政治家がしてしまいがちなこと。
若い人が選挙に行かないと、政治家は
『若者向けの政策はいらない』と考える。
政治に関心がないと、
結局自分たちが割を食うんだよと、
大人が教えてあげないといけない。
例えば、投票所に子どもを連れていく。
『こうやって整理券を渡すと、投票用紙をくれる。
これに政党や政治家の名前を書くんだ。』
『どうして投票所に花を飾っていないか知ってる?
ひょっとしたらその花をトレードマークにしている
政治家がいるかもしれない。その政治家の有利に
働いていはいけないから、花を置いてはいけないって
ルールがあるんだよ。』
こんな風に話しかけて、小さなころから政治に関心を
持つように仕向けるのは、大人の責任。
若者が選挙に行かない→保育園整備が進まない
→少子化が進む
こういう悪い循環を断ち切らないといけない。」
また、こうも仰ってました。
「投票したい人がいない時はどうするか?
棄権してしまうのは、本当に危険。
そういう時は、よりマシな人に投票する。
それを繰り返せば、よりマシじゃない人が
いなくなってくるでしょ?」
池上さんはジャーナリストとして、
ご自分の意見を押し付けることを、
敢えてしないようにしているのだそうです。
「池上さんが言うから、そうしよう。」とか、
「池上さんの言うことなら、間違いないでしょ。」
と、政治を他人事にしてしまうのは、
民主主義の健全な姿ではない。
一人一人が自分の頭で考えて、
自分で判断してもらう材料を提供するのが、
私の仕事です、と。
他にも、北朝鮮や中国の憲法の話、
アメリカ大統領選の話、
選挙の出口調査の話、
消費税率と政治への信頼率は比例するという話、
(デンマークの件も絡めて)
どれもこれも、とても興味深い内容でした。
ここ浜松で生でお話が聞けたのは、
とってもラッキーなことでした。
憲法、政治、生活、
自分事として考えよう!うん!
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