教育費をどうやって準備する?その1

かつ

2017年03月08日 16:04

こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!

最近のご相談内容で多いのは、
①iDeCo
②教育費

特に②は、時節柄もありますね。
「桜咲く」のシーズンですから。



若くてお子さんがまだ小さい
(もしくは、まだ生まれていない)ご夫婦からは、
「教育費って、どのくらいかかるんですか?
どうやって貯めたらいいですか?」という
ご質問が多いですし、
お子さんが大学生というご夫婦からは、
「教育費がこんなにかかると思わなかった。
自分たちの老後のお金が貯められない。」
といった、切実なご相談が多くなっています。

はい、教育費はかなりかかります。
高校までは、日々の生活費の中から何とか
捻出できても、大変なのが大学の費用。
目安として、自宅から通うなら500万円、
自宅外で一人暮らしさせるなら1000万円と
考えてください。
(私立はその1.2倍位かかりますし、
医科歯科系だと3000万円以上です。)

まずご夫婦で話し合って頂きたいこと。それは、
子どもにどのくらいの教育を施すか?ということ。
そして、それをどこまで親が応援するか?ということ。

この質問をすると、若いご夫婦は大体こう仰います。
「本人が行きたいと言ったら、行かせてあげたい。」
「でしたら、今から準備してくださいね。」と申し上げます。

学資保険で満期を200万円から300万円位で
設計されている方が多いですが、
それだけでは、とても足りません。
もし親が全部払ってあげるのだとすると、
その3倍くらいは必要になります。

そこで、「どこまで応援するか?」という話になる。
今、日本の大学生の半分以上は奨学金をもらっています。
アルバイトも、かなりの割合でしているでしょう。
つまり、親が全部肩代わりしているご家庭の方が少ない。

でも、それはあくまで現実で、理想を言えば
お子さんには過度な負担はかけたくないですよね。
奨学金は無利子のものもありますが、
大体は利子のついたタイプ。
お子さん自身が40歳くらいまで返済していきます。
今、大学を出ても正社員として就職できないケースが
増えています。借金はなるべく少ない方がいいですね。

親が借りる教育ローンも同様で、年配の親御さんの場合、
退職金の一部を使わないと完済できないかもしれない。
そうなると、ご自分たちの老後資金が枯渇します。
退職金で住宅ローンを完済しようと思っていれば猶更です。

ここからは、私の持論です。

私が18歳の時、大学進学率は25%程度、
つまり4人に一人でした。
今は52%、半分以上が大学に進学します。
大学全入時代ですから、選ばなければどこかの
大学には行ける計算です。

大学に掛かる費用は、以前の2倍程度と考えると、
投資効率は単純に四分の一。
親が身を削って大学に行かせたとしても、
その教育だけでお子さんが一生稼いでいくのは
難しい状況だと思うのです。

教育は投資です。お子さんが将来自分の力で
食べていけるようにするための。
ですがその投資は、親御さんには戻りません。
昔のように、「子どもが親の面倒を当たり前に見る」
社会ではなくなっているのです。

何を言いたいかというと、本当に教育費をかける
価値があるか?しっかり考えて頂きたい、ということ。
大学は「みんなが行くから何となく行く」ところでは
ありません。しっかりと目的を持って、その目的が
達成できるようにお子さんもちゃんと努力する。
そういう大学生活にしてほしい。
そうでないと、お金をかける意味がありません。

私は経済的な理由で大学に行っていませんが、
それでもこうして働けています。
もちろん、行きたい気持ちは今もありますが、
多分リタイア後になると思います。
そのあたりを、ご夫婦でよく話し合って頂きたのです。

そして、最初の話に戻りますが、もし大学に行かせる
と決めたのであれば、計画的にお金を貯めましょう。
おぎゃあ!と生まれてから18年という時間があるのですから。

貯め方については、次回に続く…。










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