こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!
いつもお世話になっている、
浜松市男女共同参画・文化芸術活動推進センター
(あいホール)さんで、全国女性会館協議会の
年に一回の全国大会が開かれると聞き、
行って参りました!
今年のテーマは「女性の政治参画」。
上智大学教授で政治学者の三浦まりさんが
基調講演をしてくださいました。
日本の女性議員比率は衆議院で10.2%ととても低く、
女性議員の世界比率調査ランキング(2019年1月)で、
調査対象193か国中165位!過去最低となっています。
しかし、浜松市の女性市議は、今年4月の統一地方選で
12名が当選!(全議員46名中)
政令指定都市では全国3番目の、高い比率なんだそうです。
三浦先生によると、現在下院の女性議員比率38.8%で
ランキング世界16位のフランスも、20年前は今の日本と
変わらない状況だったそうです。(1997年調査で10.9%)
それがどうして16位になったのか?
答えは2000年に制定された「パリテ法」。
各政党に対して、男女同数・平等な50%ずつの候補者擁立を、
罰則付きの法律で義務付けたからです。
日本でも2018年5月に日本版パリテ法といわれる
「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」
が制定され、罰則がない理念法ではあるものの、
今まで政治分野に女性参画が進まなかった日本にとって、
大きな第一歩となりました。
よく似た考えに、クオータ制というのがあります。
女性議員の比率をある一定程度に割り当てる制度のことです。
三浦先生は、「パリテは原則、クオータは手段」と仰いました。
つまり、男女半々の社会において、その代表者の集まりである
議会が、男女半々であるのは当たり前。(それがパリテ)
もしそうなっていないなら、それは民主主義に反する。
だからそれを正すためにクオータ制を使うんだと。
その通りだと思います。
日本は間接民主制の国ですから、議会は国民の縮図であるはず。
男性、女性、高齢者、若者、障がい者等々、
社会と同じ比率で議員が存在していないと、社会が本当に望む
意思決定はできない。
クオータ制云々の話になると、必ず
「いやいや、女性のなり手がいないんです。」とか、
「割り当てを守るために能力のない女性に下駄を履かせていいのか?
政治の力が低下するんじゃないか?」と仰る人がいるのですが、
三浦先生曰く、
「クオータ制を取り入れた国では、クオータ制で当選した女性と、
できなかった男性の能力に差がなかったというデータがある。
そもそも今までの社会は男性に下駄を履かせていたんだから、
ここで女性に下駄を履かせて、何が悪いのか?」
ああ、スッキリ!!全くその通りです。
政治は男性が担うものとか、男性の方が政治能力が高いとか、
無意識の偏見や思い込み(アンコンシャスバイアス)が
多かれ少なかれ誰にでもあって、
その偏見が男性に下駄を履かせてきたのだと。
これって、企業の管理職にも同じことが言えますよね。
もし女性議員比率が低いままなら、それは何らかの原因がある。
一つ一つ原因を探り、解決法を考える。
そして何より、女性議員のなり手と支え手を増やす。
情報提供や勉強会、女性議員との交流等々。
私も、自分自身の活動を通して、女性議員を増やすための
支え手となりたい。そう強く思いました。