勘違い
こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!
前にも書いたかも知れませんが、
私が子どもの頃、家が極貧で。
生活保護一歩手前の生活をしていたことがあります。
(ひょっとしたら、保護世帯だったのかも。)
1学期が終わる度に、
担任の先生が鉛筆を1ダースくれるんです。
クラスの中で、私にだけ。
何でだろ?って不思議でしたが、
物をもらえるのは嬉しくて、
家に帰って姉に報告しました。
そしたら姉は、血相変えて怒鳴りました。
「あんた!そんなもんもらって、喜んでんじゃないよ!」
私は意味が分からなくて。
だけどこの鉛筆はもらっちゃいけないものなんだって、
そう学びました。
就学援助という制度です。
多分それで、給食費なんかも減免していただいたんだろうな。
家では、食べるものが何もないって日も
珍しくありませんでしたから、
今日こうして生きていられるのは、
ホント毎日の給食のおかげです。
どの家に生まれるか。どんな健康状態で生まれるか。
それは本人には選べません。
たとえ経済的に恵まれた家庭に生まれ育ったとしても、
いつ災害に遭うか、いつ重篤な病を発症するか、
誰にも分からないんです。
あなたは今、経済的に成功して、ネットや書籍を通して、
自分の考えを自由に表現できる立場にいるのかも知れない。
だけど、それらを全て自分の能力で勝ち取ったと思うのなら、
それは勘違いです。
あなたは、たまたま運が良かった。
ただそれだけのこと。
たまたま日本に生まれた。
たまたま教育を受けられる環境に育った。
たまたま健康だった。
偶然の連続で、たまたまそこに居るんだと、
そう気付いてほしい。
その「たまたま」が崩れて、貧困に陥ったとしても、
健康で文化的な最低限度の生活が送れる。
その権利はあなたにも、周りのみんなにもあるんです。
あの鉛筆が、給食があったから、今の私があります。
これからも、また何らかの理由で、
助けを求めることがあるかも知れない。
それでも安心して暮らせるのは、
この国にセーフティネットがあるから。
勘違い、しないでください。
ご自身の発言をよくよく振り返って、
これからの人生を生きてください。
勘違いすることなく。
どうか、よろしくお願いします。
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