名前の由来

かつ

2016年07月24日 20:05

こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!

ブログの整理をしていて気付いたのですが、
(いえ、正確に言うと、前々から気付いていたのですが、)
最近セミナーのことしか書いてませんでした。
(まあ、お仕事ブログなので、
当たり前といえば当たり前ですが。)

この前ふと、こんなことを考えました。
私は47歳になるので、多分逆立ちしても、
今後血のつながった子どもに恵まれないだろう。
父も母も姉も亡くなった今、私が死んだら
私の家族のことを知る人が、もう誰もいなくなる。

知る人がいないって、何だかこの世に最初から
存在していなかったみたいで、ちょっと寂しい。
人生も、確実に折り返した私にできること。
そうだ、家族のことを文章で残しておこう。

誰も読まないかもしれない。
おそらく興味もないだろう。
それでも、独り言のように、自己満足でも
残しておきたいと思ったのです。
気の長い遺言のように…。

今日は自分の名前に関するお話。

私の名前、「克子」は父が決めました。
名前の由来を聞くといつも、
「金井克子から取っただよ。
お父さんは『克子』がいい、
おじいちゃんは『かなえ』がいい、
お父さんが勝って、克子になっただよ。」
と、言っていた父。

そんなこと、小学校の作文には書けないから、
先生の出す課題が疎ましかった子ども時代。

最近気付いたんです。
ひょっとしたらその話は、父の作り話だったんじゃないかって。
克子の克の字は、「己に克つ」という意味。
父は自分自身に克ちたかったんじゃないだろうか?
己に克ちたい、その願いを私に託したんじゃないだろうか?
だけど恥ずかしくて、言い出せなかったから、
そんな作り話をしたんじゃないかって。

父は心の弱い人でした。
対人関係や仕事の行き詰まり、
家族との軋轢を、お酒で紛らわせる人だった。
お酒を飲む度に、家族に暴力をふるう度に、
本当はもっと心の強い人になりたい、
自分の弱い心に克ちたい。
そう、思っていたんじゃないだろうか。

その証拠に、父は私にだけは
一度も手をあげたことがありません。
それどころか、叱ったことすらないんです。
私に手をあげたら、もう自分はおしまいだと
心のどこかで思っていたんじゃないでしょうか。

真偽のほどは、もう確かめようもないのですが、
最近つくづくそう思うんです。
47歳といえば、私が高2の時の父の歳。
私が父を一番嫌って、遠ざかっていた時の年齢です。

その歳に自分がなってみて、だからこそ思う。
47歳なんて、そんなに立派なもんじゃないなって。
人生に迷うし、弱音も吐くし。
高2の私にとっては、47歳はもうすっかり大人で、
だからこそ、子どもっぽい感情を爆発させる父が
どうにも嫌いだったんだな、きっと。

仕事柄、いろいろな名前の方に出会い、
ちょっと珍しかったり、素敵な漢字のお名前だったりすると、
ついつい由来を聞いてしまう私です。
今まではお聞きしてばかりだったけれど、
これからは、自分のことも話せるかもしれない。
いや、それは無理かな?(笑)








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