お墓参り

かつ

2016年08月14日 20:35

こんにちは浜松の社会保険労務士、
ファイナンシャルプランナー小田切克子です!



熊手、小鎌、スコップ。
さあ、私は今日何をしに出かけたでしょう?

はい、当たり!お墓参りですね(笑)。
昨晩雨が降ったお陰で涼しかったし、
草も抜きやすかったし、何しろお盆ですから。
無心に草を抜いていたら、
30年前の記憶が蘇ってきました。

あれは確か高2の秋。
私は短気な父と、引きこもりの姉の三人で
ちょっと憂鬱な日々を過ごしていました。
姉は自室に閉じこもり、家事は私がやるしか
なかったので、父と自分の晩ご飯を作り、
だけど一緒に食べるのは嫌で、
(父は毎晩晩酌する人だったし)
さっさと晩ご飯を済ますと、自分も自室にこもるのが
日課になってました。

その日は秋刀魚が安かったので、
父と私と二人分焼いて、自分だけさっさと食べて、
いつものように自室にこもってました。
しばらくすると居間から、当時飼っていた三毛猫、
タマの断末魔の叫び。
どうやら、父の分の秋刀魚に手をつけて、
酔ってカッとなった父が床に叩きつけたらしい。
可哀想に、鼻血を出していました。

当然ながらキレた私。
その場はタマを引き取って自室に引き上げるも、
夜中に家出決行。
「こんな家には、もう一秒だって居られない。」と、
当時お付き合いしていた9つ上の社会人の彼に電話して、
家まで迎えに来てもらいました。

それから一晩中、私と猫と彼のロングドライブ。
高校だけは出たほうがいいよ、と説得され、
早朝5時過ぎに家に戻りました。
殴られることも覚悟していたのに、
父はあっけないくらい普段通りに、
「お帰り。まだ早いで、寝なさい。」の一言。
なーんだ、たいしたことなかったや。
そう思ってました。

そうしたら、引きこもりのはずの姉から大説教。
「あんたのせいで、夜中に叩き起こされて、
お母さんのお墓まで運転させられた。
こんな夜中に高校生一人で、三方原まで
行けるわけないじゃんって、何度も言ったけど、
かっちゃんは必ずそこにいるって、
お父さん、聞かんかっただに。
あんた、どこほっつき歩いてただね!」

いやいや、そもそもあなたが引きこもってなければと
喉元まで出掛かりましたが、我慢しました。
今でも不思議でなりません。
どうして父は、私がお墓にいると思ったのか。
(実は高校の同級生の家にも、電話しまくってたらしい。
お騒がせして、すみませんでした。)

父はその後も、気持ち悪いくらい何も聞きませんでした。
私も、焼き魚だけは食卓に置かないようにしました。
今だから笑って話せる、家族の恥。
お父さん、あの時はごめんなさい。
その1年後には、ホントに家出しちゃったけどね。

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