パパの選択

カテゴリー │社会保険労務士ワークライフバランス日記

こんにちは(^O^)/
浜松の社会保険労務士・ファイナンシャルプランナー
小田切克子です!

一昨日、静岡市でサイボウズ株式会社社長、
青野慶久氏の講演を聞いてきました。
昨年、浜松でも聞かせていただき、今回が2度目です。

前回は、講演テーマでもあった「多様性」の部分が
一番心に刺さったのですが、
今回は育児休暇の部分が最も刺激的でした。
やはり同じ方のお話を聞いても、
自分の心持ちや関心で響く部分が変わります。

ご存知の通り、青野社長は3度の育児休暇経験者。
一部上場企業のトップとして、大変珍しい
(と言っては失礼ですが)経験の持ち主です。

青野社長はこう仰いました。

「私たち商売人は、お客様がいなくなったらおしまい。
未来のお客様となる子どもたちが減ってしまったら、死活問題。
だから、次世代を育てるのは当たり前の行為。」

「僕自身、家事・育児を全くしていない男性管理職が
多数を占めている会社に負ける気がしません。」

現役大臣が育児休暇を取ることに対して、
様々な反対意見がある日本の現状を、
「10年経って、まだこんな状態か。」
と嘆いていらっしゃいました。

後半のワールドカフェで、同じテーブルに
育児休業経験者の男性がいらっしゃいました。
(これも偶然!)
「迷いはなかったですか?周囲の反応はどうでしたか?」
と繰り返し尋ねる私に、
彼は「子どもができたら、育児休業を取ろうと決めてました。
人生で、そう何回もあるチャンスじゃないですから。」
と、さらり。
訝る私を、逆に不思議そうな目で見ていました。

そうなんだ。今の子育て世代の男性にとって、
育児休業はごく自然なことなんだ。
「なぜ?」とか、「どうやって?」とかじゃない。
自分の子どもを、自分の手で育てたいという、
とても純粋な衝動なんだ。

いろいろな会社さんをまわっていると、
男性が育児休業を取ることには、
まだまだ否定的な声が多いです。
「有給を使えばいい。」「収入が減るのは困る。」
ある女性週刊誌では、
「大臣の奥さんはペットシッターを雇い、
家事はマネージャーやお母さんがやっている。
彼は休んで何をするのか?」と書き立てられていました。

「働き方改革は、価値観の入れ替えでもある。」
青野社長の言葉です。
仕事も大切。家族も大切。
人間としての本来の生き方を取り戻すためのマインドセット。
もし経営者自身が自分で子育てする機会を持てず、
それを少しでも後悔しているのなら、
せめて自社の社員には、その機会を与えてほしい。
社員の成長のためにも、会社の成長のためにも。
そしてもちろん、この国の成長のためにも。

ちょっと宣伝になりますが(笑)、
社労士会連合会がタイムリーなアニメ動画を作りました。
育児のための時差出勤や時間休の利用を促していて、
残念ながら育児休業までは踏み込んでいないのですが、
もしよろしければご覧ください。

https://www.sr-message.jp/

つい何十年か前までは、
女性が出産退職するのは当たり前のことでした。
今は多くの女性が育児休業を取り、就業を継続しています。
今度は男性の育児休業を当たり前のことにしないといけない。
そして、それに何十年もかけている余裕は、
もうこの国にはないのです。

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