誰の印鑑で仕事をしているの?

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今日のお昼御飯は、提携先のFP事務所のK社長と、
磐田の デルソオレさん で。
今日の「シェフにおまかせパスタ」は、牡蠣とほうれん草の
ホワイトソースでした。
もう牡蠣のシーズンなんですね~。
スープに牡蠣の出汁が染み込んでて、美味でしたハート

さて、今日は行政書士の職印について。

私は社労士と行政書士とFPという、3つの仕事を主にしていますが、
行政書士には「職印」という特別な印鑑があって、
行政書士として官公庁に申請する書類には、
必ずこの印鑑を押さなければなりません。
(社労士とFPは特別な印鑑はありません。)

独立する前は、修行先の大先生の職印を押していたのですが、
(もちろん、実際に押すのは大先生)
当然のごとく、独立したら自分の印鑑。
独立する時に、新しく職印を作ったのですが、
出来上がった時は、気恥ずかしいような、
誇らしいような、不思議な気分だったのを覚えています。

私が独立した理由はいくつかありますが、
大きな理由の一つに、この職印があります。

修行先の大先生は、優しいし、面倒見はいいし、
いろいろ仕事は任せてくれるし、
待遇に何の文句もありませんでした。
むしろ、居心地が良すぎて、
「これじゃあ、独立する気が無くなっちゃうかも。」
なんて心配したほど。

でも、こんなことがあったんです。

日本人と離婚した外国人女性は、特別な理由がない限り、
本国に帰らなければなりません。
でも本国に帰っても生活基盤はないし、
第一、子どもの教育を考えれば、住み慣れた日本を離れたくない。

離婚したのは確かだけれど、日本人男性のDVが理由だってことも
結構あるんです。それでも政府は、本国に帰れと言う。

そんな時に、入国管理局へ理由書を提出します。
なぜこの女性が日本に残りたいのか。
日本との結びつきはどのくらい深いか。
納税などで日本に貢献していること。
日本に残っても、決して迷惑をかけないこと。
本国に帰っても生活基盤がなく、
子どもの教育のためにも、ビザが必要なんだということを、
感情論に走ることなく、論理的に訴える訳です。

もちろんケースバイケースですが、私が扱った案件で不許可はなく、
口コミで伝わるのでしょうか?同じような境遇の外国人女性が、
たくさん訪れるようになりました
そんな状況で、私は天狗になっていたんでしょうね。

ある日、大先生は私にこう仰いました。
「小田切さん、うまくいっているうちはいいよ。
でも、もし不許可になったら誰が責任を取るの?
小田切さんは誰の印鑑で仕事をしているのかな?」

頭を金槌で殴られたような衝撃でした。
そうです。私は大先生の印鑑で仕事をして、
それを自分の手柄のように、勘違いしていたんです。
自分で責任も負えないくせに。

大先生はあくまで優しく、私を諭してくださったのです。
そんなことに気付かなかったなんて、何て鈍いの?
このおたんこなす!(と自分を責めた…。)

私が独立した大きな理由は、
「自分で責任を取れる仕事をしたかった。」
言い換えれば、
「自分の職印を押す仕事がしたかった。」
ということです。

今日、職印を押しながら、そんなことを思い出しました。
あの時、大先生が気付かせてくださらなかったら、
私はいつまでも間違った考えのままでした。
本当に上司運に恵まれた女です。
(他の運は???ですが(笑)。)

これからも、私が修行したことが大先生の恥にならないよう、
肝に銘じて仕事に邁進します!

OK












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